2017年入社 クライアントワーク事業部 プロデューサー
ともに働く仲間に求めるのは、責任感とリスペクトと誠実さ
五十嵐正幸 Masayuki Igarashi
2020年入社 クライアントワーク事業部 プロデューサー
ウェルプレイド・ライゼスト(以下、WPRZT)で、プロデューサーを務めるガラシさんにインタビュー。ダンスイベントの運営ディレクターとしての経歴を持つ彼が、いかにしてeスポーツイベントのプロデューサーになったのか。そのストーリーとともに、プロデューサーという仕事にどのように向き合っているかを聞いていきます。
ダンスイベントの運営から、eスポーツの世界へ
――現在の仕事内容や、これまでの主な経歴を教えてください。
2021年1月に、アシスタントディレクターとしてウェルプレイドに入社しました。現在入社8ヶ月で、プロデューサーとして働いています。(2021年9月インタビュー当時)
これまでの主な経歴として、大学卒業から3年ほどは、自営業をしている父と兄と一緒に仕事をしていました。その後、結婚を機に東京に出てきたタイミングで、ダンスイベントの制作を行っている会社に入社しました。
僕はもともと高校時代に、部活動でダンスをやっていたんです。高校生大会のヒップホップ部門で全国3位という結果を残していたこともあり、大学卒業後もスタッフとして大会に関わっていて。その繋がりから、声を掛けてもらったというのが経緯でした。
そこから3年、ダンスイベントの運営ディレクターとしてイベント制作を学び、その後ウェルプレイドに入社しました。この前職での経験を踏まえて、WPRZTでは早い段階からプロデューサーを任せていただいています。
初めてeスポーツイベントを見たとき「負けた」と思った
――どのようなきっかけで、eスポーツに興味を持つようになったのでしょうか。
ダンスイベントの制作をしていた頃、社長に「一流のものに触れろ」とか「いろいろなものを見ておけ」と言われていたんです。それで、当時『PUBG MOBILE』にハマっていたこともあり、勉強がてら「東京ゲームショウ 2018」を見に行きました。そこで、初めてeスポーツイベント見たんです。
僕が見たのは、『ストリートファイターV アーケードエディション』の大会で、ときど選手が優勝した「CAPCOM Pro Tour ジャパンプレミア」。その時、会場のものすごい盛り上がりを見て驚いたんですよ。「なんだこれは」と。
僕はダンスイベントを高校時代からずっと、もう10年は見てきています。でも、その会場の盛り上がりを目の当たりにして、イベントとして「負けた」と思ったんです。それで、いつか自分もこういうイベントをやってみたいと思うようになりました。
WPRZTの雰囲気が、自分に合うと直感的に感じた
――WPRZTへの入社を決めた理由や経緯を教えてください。
自分が何に関わりたいかを考えたときに、まず大きな分野としてエンタメに関わりたいなと。今後、人の生活がどんどん変化していって、働き方が変わったり時間が余ったりしたときに、人はエンタメを求めるだろうと思ったんですね。
とはいえ、自分の能力が活かせる仕事となると限られていて、イベント制作に関わるところしかない。そう考えたときに、まさに「東京ゲームショウ 2018」で見たようなeスポーツのイベント制作であれば、自分のこれまでの経験が活かせるだろうと考えました。
最終的にWPRZTに決めたのは、この会社の雰囲気がすごく良さそうだなと感じたから。入社する前に、WPRZTに関連するTwitterやnote、インタビュー記事など、世に出ているものは、ほぼ全部チェックしたんです。その上で、この会社は自分に合っていると直感的に感じたことが、決め手になりました。
――入社後にイメージとのギャップを感じた部分はありましたか?
ギャップはなかったですね。仕事内容のイメージがつきにくい人にとっては、ギャップを感じることもあるかもしれません。でも、もともと僕はこれまでの経験から、すでにイベント制作の大変さを知っていたので。仕事内容に限らず、社内の雰囲気もイメージしていた通りでした。
ただ、良い意味で裏切られたのは、想像以上にeスポーツは発展途上の業界であること。なぜ”良い意味で”なのかと言うと、まだ全然できあがっていない業界だからこそ、活躍できるチャンスが与えられているからです。
eスポーツのイベント制作は、ほとんどのスタッフが携わって数年。テレビ業界のように、熟練の経験を積んだ10年選手がいるわけでもありません。オンラインイベント自体が新しいものなので当然ではありますが、蓄積されたノウハウも少ない。そういったところも踏まえて、まだまだ成長過程にあると感じます。
自身の知見を活かし、多くの人が熱狂する大会を支える
――WPRZTに入って、特に印象的だった仕事を教えてください。
今年3月に開催された『Apex Legends』の公式大会「ALGS Winter Circuit Playoffs」です。僕が制作側の責任者として携わった大会なのですが、それまではアシスタントディレクターとして業務に追われていたので、初めてちゃんと試合を楽しむことができた大会でもありました。
その上、この大会では最後に生き残った3チームのうち、どのチームが勝っても優勝が決まるという白熱したクライマックスを迎えて。実況解説陣もスタッフも、配信のコメント欄も、ものすごく盛り上がったんです。それほどの盛り上がりを見せた大会に携われたことが、自分にとって印象に残ったイベントでした。
もう1つは、僕がプロデューサーになってから携わった、『Apex Legends』の大規模カジュアル大会「えぺまつり」です。
企画や制作はクライアントさんが行っていて、WPRZTは配信技術サポートやカメラ演出、運営まわりを担当しました。さらに、マップ選定やルール設計のご相談にも対応したのですが、お話ししていく中でクライアントさんが、僕のことを「シーンをよくわかっている人だ」と信頼してくださったんです。
それまでに携わってきた『Apex Legends』のイベントでの運営経験、自身がプレイしてきたゲームの知識、観戦で見てきたチームや選手の知識など、自分が得てきたさまざまな知見が活かされて、点と点が線でつながったような感覚のあるイベントでした。
「えぺまつり」は、クライアントさんによる豪華なキャスティングもあり、同接15万という大きな数字を達成しました。それを陰ながらサポートできているということに、すごくやりがいを感じましたね。
――自身のどんな意識や経験が、今に繋がっていると思いますか。
イベント制作の仕事って、特別なスキルが求められるわけではないと思うんですよ。でも、誰にでもできる仕事かというと、そうでもない。相手の意見をちゃんと聞けるかとか、資料にしても相手に伝わるように考えて作れるかとか、そういった誠実な姿勢が必要だと思うんです。
そういう意味では、目の前のことや人に対して、誠実に一つ一つ取り組んできたことが、今に繋がっているんじゃないかと思いますね。プロデューサーの立場を任せてもらえるようになったのも、その積み重ねがあったからだと思っています。
思い出に残るようなオフラインイベントを作りたい
――WPRZTでの仕事を通じて、今後どのような人になりたいですか?
今は情勢的に難しいのですが、入社当初からずっとオフラインイベントをやりたいと思っています。やっぱりイベントの醍醐味は、五感で感じられるところ。一緒にイベントに行った人と「あの日、めちゃくちゃ暑かったよね」とか「会場でこんなことがあったよね」と、後から思い出を振り返れるような、そういうオフラインイベントを作る人になりたいですね。
それから、プロデューサーというのは、クライアントさんや現場のスタッフを含め、みんながやりたいと思っていることを叶える人でもあります。でも、自分はまだまだ未熟で、プロデューサーとしての経験が全然足りていません。より実現力の高いプロデューサーになるために、もっと経験を積んでいきたいと思っています。
ともに働く仲間に求めるのは、責任感とリスペクトと誠実さ
――WPRZTでともに働く仲間として、どのような人を求めていますか?
責任感と相手へのリスペクト、そして誠実さを持っている人です。まだまだ発展途上の業界で、会社としてもこれから成長していく段階。敷かれたレールがあるわけではないので、任されたこと以上に「自分がこの案件に責任を持つんだ」と考える人が増えないと、会社も伸びていきません。
ただ、責任感のある人ほど他人にもそれを求めがちなので、責任感を持つとともに、相手へのリスペクトや誠実な気持ちを忘れてはならないなと。これは自戒も含めてですが、そういう人と一緒に働きたいですね。