数字だけではない、プロゲーマーの付加価値を

秋山貴志 Takashi Akiyama

2020年入社 パートナーソリューション事業部マネージャー

WPRZTの新規事業を担うパートナーソリューション事業部でマネージャーを務める、あくあさんにインタビュー。カードゲームと格闘ゲームの競技シーンで活躍した経歴を持ち、現在はプロゲーマーやインフルエンサーをマネジメントする側へ。入社までの背景とともに、自身のプレイヤーとしての経験をどのように活かしながら働いているかを聞いていきます。

プロゲーマーやインフルエンサーのマネジメントを担う

――まず最初に、現在の仕事内容について教えてください。

パートナーソリューション事業部という部署で、マネージャーを務めています。WPRZTはもともと、eスポーツの大会やイベントの企画・制作をメインとする会社ですが、それとは別に、パートナーソリューション事業部では新規事業を担っています。

パートナーソリューション事業部の業務としては、プロゲーマーやインフルエンサーなどのマネジメント、eスポーツに関連するキャスティング、インフルエンサーにまつわる新規事業などがあります。

その中で僕が主に携わっているのは、マネジメント業務。現在WPRZTでは契約しているプロゲーマーやキャスター、インフルエンサーが20人ほどいて、その人たちに仕事を紹介したり、スポンサー獲得のために営業をしたりといった、マネジメント業務全般を行っています。

カードゲームと格闘ゲーム、それぞれの競技シーンで活躍

――仕事とゲームの両方について、これまでの主な経歴を教えていただけますか?

まず仕事の経歴としては、最初は美容師をしていましたが1年で辞め、広告代理店で3年ほど営業をしていました。その後は、ゲームメーカーに入社。カードゲームのプロジェクトマネージャーになった後、プロデューサーを任されるなどして、8年ほど勤めました。そして、2020年にウェルプレイドへ入社しています。

ゲームの経歴としては、高校生の時にカードゲームの『マジック・ザ・ギャザリング』を友達と始めたところ、僕だけすっかりハマってしまって。半年くらいで大会に出るようになり、18歳の頃に大きな国内大会で賞金40万円を獲得しました。そこから、競技レベルで5~6年続けて、日本代表として世界大会に出場したこともあります。

その後、カードゲームは辞めてしまったのですが、なぜかというと新たに違うものにハマったから。もともとゲームセンターに行くのは好きだったんですけど、2010年に出た『ストリートファイターIV』のアーケード版にものすごくハマって、そこから格ゲーマーとしての人生が始まりました。

やるからには競技レベルでやろうとゲームセンターに通い、当時住んでいた千葉からレベルが高い東京のゲームセンターまで遠征して、大会にもたくさん出ました。格闘ゲームは『ストリートファイターV』になってからも続けていて、プロライセンスを取得し、今に至ります。

eスポーツとは、死ぬまで付き合っていくと思った

――ウェルプレイドに入社した経緯や理由を教えてください。
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まず1つには、自分の人生の中でeスポーツは死ぬまで付き合っていくと思ったから、それに携わる仕事に身を置いていたいという気持ちがありました。

その上で、具体的な経緯としては、2015年にアカホシさんがウェルプレイドを立ち上げるとき、「よかったら一緒にやろう」と声を掛けてくれていたんです。実は、アカホシさんが高尾さんに一緒に会社をやろうと口説いたとき、僕もその場にいたんですよ。

もともとアカホシさんとは、『ストリートファイターIV』のプレイヤー同士。よく行くゲームセンターが同じで、僕とアカホシさんで協力してギルド対抗戦をやったり、一緒にイベントを開催したりするようになって、繋がりが深くなっていきました。それで、僕にも声を掛けてくれたんだと思います。

ただ、僕はその時勤めていたゲームメーカーで、ちょうどプロデューサーを任されたばかりだったので、「少し待ってほしい」と伝えました。その後も、アカホシさんとは定期的に会って近況を聞いたり、ウェルプレイドの成長を外から見たりしていて。やっと5年越しくらいに、仕事の区切りがついたタイミングで、ウェルプレイドに入社しました。

尊敬するプロゲーマーを、マネジメントする立場へ

――今までWPRZTで、印象的だった仕事を教えてください。

現在WPRZTに所属するプロゲーマー、ネモさんのマネジメントです。ネモさんは、もともとゲームセンターに通っていた頃、ずっと一緒に対戦していたんですよ。僕の1つ歳上で、兼業プロゲーマーとして活躍していた、尊敬するゲーマーの1人。そんな人が、自分の会社の所属選手になるなんて、人生って何が起こるかわからないなと。

ネモさんとは定期的にミーティングをしながら、スポンサー企業とのやり取りや案件の管理をしています。ネモさんのアイデアを具体的に落とし込んだり、新たなスポンサーを獲得するために営業したりなど、ひと通りのマネジメント業務をしていく中で、プロゲーマーの活動やスポンサー企業からの見え方を改めて実感しました。

ちなみに、1つ面白いエピソードがあって、ネモさんがWPRZTに所属した2ヶ月後くらいに、ネモさんと僕が大会で対戦するという出来事があったんですよ。

「EVO 2021 Online」の予選で同じプールになって、お互いに勝ち進んだことで、選手とそのマネージャーが勝負するという展開になったんです。試合は良い勝負でしたが、僕が負けて「やっぱりネモさんは強ぇな~」と(笑)。

こうやって自身も競技者としてやってきているからこそ、プロゲーマー目線の考え方もわかるし、彼らのできることもやりたくないことも、理解しやすい立場にあります。そういうところをマネジメントや営業に活かして、上手くやれている部分はあると思いますね。

数字だけではない、プロゲーマーの付加価値を提供する

――マネジメントの仕事の中で、特に記憶に残っている内容を教えてください。

プロゲーマーやインフルエンサーに関する営業をしていく中で、さまざまな企業の要望を聞き、提供できるメリットを考えていく仕事がとてもやりがいがあって面白いなと感じています。

スポンサー企業に提案できる価値というと、一般的には数字と考えられがちですが、それだけでは難しい。数字だけを見れば、上には上がいるからです。

企業側が本質的に求めている需要を理解し、このインフルエンサー”だから”実現出来る事を差別化して提案し、さらにウェルプレイド・ライゼストが加わる事でよりメリットを提供出来る、そういう掛け算が上手く実現出来た時が仕事をしていて一番楽しいです。

ゲームと仕事を両立してきたことが、自分の価値に

――自身のどんな意識や経験が、今に繋がっていると思いますか?

ゲームと仕事の両立ですね。ゲームを競技レベルでやりつつ、社会人として仕事もしてきたという、その2つを両立してきたことが評価されて、今の自分の価値になっていると思います。

ただ、ゲームと仕事を頑張って両立させてきたという感覚はまったくなくて。もしゲームという寄り添えるものがなくて、仕事だけをしていたら、つらい時期を乗り越えられなかったと思うんですよ。その一方で、ゲームだけをしていても、生きていくことはできない。だから、僕の中でゲームと仕事は、相互に補完し合っているものという感覚です。

ゲームが上手い人に、もっと価値がある世界を作りたい

――WPRZTでの仕事を通じて、今後どのような人になりたいですか?

ゲームが上手い人に、もっと価値がある世界を作りたいと思っています。ゲームが上手いことにもっと価値が生まれれば、それは僕にとってゲームと共に生きてきた自分の人生を肯定することにも繋がるので。

今はまだ、あるゲームで日本一上手いプレイヤーがいても、テレビCMには起用されないじゃないですか。でも、日本一上手い野球選手だったら起用される。特定の競技において日本一という意味では同じでも、まだプロゲーマーとプロ野球選手の影響力には大きな差があります。

ゲームのもたらす影響力を上げていくためには、プロゲーマーやストリーマーの価値創出が必要です。先ほども話したように、数字だけではなく、その人だからこそ提供できる価値をもっと増やしていく。そして、それをビジネスに繋げていく手段を考えていきたいと思っています。

WPRZTなら、プロを目指して費やした時間も価値になる

――WPRZTでともに働く仲間として、どのような人を求めていますか?

これは自身がそうだからという理由ですが、元プロゲーマーやストリーマーの人ですね。それから、仕事をしていく中で、プロゲーマーがどうやって成立するのかが深く理解できるので、WPRZTで働いた後にプロゲーマーを目指すという人がいてもいいと思います。

あとは、プロゲーマーになりたかったけど、叶わなかった人も。WPRZTだったら、プロを目指して費やしてきた時間が価値になるし、その時間をキャリアとして換算することができます。なので、そういう人たちとも一緒に働けたらいいですね。